なんで死ぬのに生まれてきたんでしょうね

人生を終おうとなさっている方の言葉には、どうしてこんなに理があるのでしょう。あまりに的確に真実を表現なさるので、思わず息を飲みました。

なんで死ぬのに生まれてきたのか。本当に、どうしてでしょう。

よく「この病は死亡率〇〇%」などというデータがありますが、その前に根本的条件として生まれると同時に「死亡率100%」を告知されている私。ふるさとの森の再生に一役買って植えてもらった木の苗が30年もすれば立派な大樹になると聞かされましたが、それさえ見届けられるかどうか危うい人間の寿命。残された持ち時間の長短はあれども、止まることのない大河の流れに舟を浮かべているのは同じと、あらためて気づかされました。

流れゆく先はいったいどうなっているのでしょう。

みんな行くのに、行ったことのある人はいない。

必ず行かなければならないのに、ガイドブックがない。

2500年も前から「生老病死」が取沙汰されてきたのは、だからでしょうか。どんなに医学、科学が進歩しても、答えが見つからないクエスチョン。

雑魚の魚交じりとは思いつつ、先行く舟の主の話に耳を傾けずにはいられません。